国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW、本部ニューヨーク)は11日、イラク軍や政権側の民兵が6月上旬以降、刑務所などに拘束されていた少なくとも255人を違法に処刑したとする報告を発表した。少年が8人以上含まれていたという。
イスラム教スンニ派の過激組織「イスラム国」が北部モスルを制圧して以降、イラクの6つの都市や村で、違法な処刑が行われた。軍兵士らは主にイスラム教シーア派で、処刑されたのはスンニ派だった。
イスラム国はシーア派の軍兵士らを虐殺したとされる。HRWは宗派間の対立感情を背景に、軍兵士らが報復として処刑を行った可能性があると指摘した。(共同)