12歳でカナダの高校に飛び級進学し、14歳の今年、同国の名門大学5校に合格した。9月からブリティッシュコロンビア大科学学部に進学する。3万カナダドル(約285万円)の奨学金と研究助手の仕事も提供される破格の待遇だ。
両親の仕事の関係で5歳のときカナダへ。9歳でギフテッド(天才児)と認定され、学校とは別の特別教育を受け始めた。ライティングコンテストで優勝し、書店の書評委員も務めた。
「日本にも、僕みたいな人はたくさんいる。ギフテッド教育や飛び級の制度がないので表に出てこないだけ」。9日には下村博文文部科学相と対談し、カナダの教育について説明した。
高3の成績は主要科目がほぼ満点。小学生に日本語を教えるサマーキャンプを企画するなど、ボランティア活動にも積極的に取り組んだ。
大学入試は、理系科目が得意な年上の中国人学生たちとの戦いでもあった。「僕の周りに日本人がいないので、どうしても日本代表という意識があります」