米国務省のハーフ副報道官は10日、ケリー国務長官がイランと欧米など6カ国の核協議に加わるため、「今週末」にウィーンを訪問することを明らかにした。イランのザリフ外相や欧州連合(EU)のアシュトン外交安全保障上級代表、協議参加国の外相らと会談する予定。
ケリー氏は、イランが核問題の解決に向けて「重大な決断」をする意志があるかどうかを見極めた上で、米国が次に取るべき措置をオバマ大統領に提案する方針。
イランはウラン濃縮活動をめぐり、将来的な濃縮能力の拡大を目指している。これに対して欧米側は、ウラン濃縮に使う遠心分離機の削減など濃縮能力の縮小を要求。20日の交渉期限を前に協議は難航している。(共同)