【ブラジルW杯】マラドーナ以来の決勝へ 傷だらけのアルゼンチン、特別な日にPK戦で勝負強さ | 毎日のニュース

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 アルゼンチンが英雄マラドーナを擁した1990年イタリア大会以来の決勝進出を決め、チームカラーの水色に染まったスタンドからは歓喜の歌声がいつまでも鳴り響く。選手と喜びを分かち合ったサベラ監督は、「アルゼンチンにとって歴史的な瞬間だ」と満足感に浸った。

 両チームともに決め手を欠いたまま突入したPK戦で、勝負強さを発揮した。不利とされる後攻めとなったが、いきなりGKロメロがフラールのシュートを止める。精神的に余裕が生まれたアルゼンチンは、4人全員がゴールネットを揺らして死闘を制した。

 チームは傷だらけだ。1次リーグで負傷したアグエロは後半37分からピッチに立つのが精いっぱいで、準々決勝で負傷したディマリアはベンチから戦況を見守るしかなかった。大事には至らなかったものの、試合中に接触プレーで倒れたマスケラーノとサバレタのもとには担架も運ばれた。

 それでも必死にゴールを目指し、また守り続け、サベラ監督は「勝つことをあきらめず、最後の汗の一滴を出し尽くすまで全力で戦ってくれた」とたたえ、ゲームMVPのロメロは「国民と喜びを分かち合うことができて本当にうれしい」とほほえんだ。