中国の劉暁明・駐英大使は9日付の英国紙フィナンシャル・タイムズに寄稿して「一部の香港市民は反中央政府の立場で調子に乗っている」と指摘、2017年の香港行政長官選への普通選挙導入問題で中国政府への反発を強める香港民主派を強くけん制した。
普通選挙導入をめぐり、親中派の当選を確実にしたい中国政府は民主派の出馬を認めない方針。民主派は一定数の市民の支持があれば立候補を認めるよう要求、拒否すれば香港中心部を占拠する大規模なデモを行うとしている。
劉氏は寄稿文でデモに向けた動きを非難。民主派を念頭に一部の市民が「外国勢力と共謀し、国の主権を傷つけようとしている」と批判した。(共同)