サッカー・ワールドカップ(W杯)準決勝でドイツに大敗したブラジル。9日早朝、日本から声援を送ったブラジル人は、自国開催での優勝という悲願がついえ、がっくりと肩を落とした。日系ブラジル人が多く住む愛知県豊田市のブラジル料理店「トヨタグリル」では約20人が集まって観戦。前半に相次いで失点するとあちこちから悲鳴が上がった。
同市の自動車工場従業員リベイロ・ケイロス・ルシアノさん(27)は「ブラジルも弱くなってしまった。ネイマールがいれば、もっとやれたかもしれない」と寂しそうに嘆いた。
東京都港区のブラジル大使館では、黄色いユニホームを着た職員や同国関係者ら約100人が応援した。失点のたびに雰囲気は沈み、頭を抱え込んだり、泣きだしたりする人も。
コレアドラゴ大使は「みじめな結果だが、これがサッカー。多くの日本人に応援してもらい感謝している。この交流を今後につなげたい」と話した。