【ソウル=名村隆寛】北朝鮮が9日午前4時と同20分ごろ、2回にわたり、日本海に向けてミサイルを発射した。韓国軍合同参謀本部によると、短距離弾道ミサイル「スカッド」とみられ、いずれも同国西岸にあたる黄海道付近から発射された。北東方向に約500キロ飛行し、北朝鮮を横断して日本海に着弾した。
北朝鮮は今年2月下旬以降、弾道ミサイルや短距離砲を断続的に発射している。最近では、6月26日と29日、今月2日に南東部の元(ウォン)山(サン)付近から日本海に向けて、短距離ミサイルやロケット弾を発射した。
今回は西岸の黄海道付近から日本海に着弾したことで、韓国の軍関係者は、韓国を射程圏内に収めたことを見せつける意図を指摘している。
北朝鮮メディアは最近、金(キム)正(ジョン)恩(ウン)第1書記が、「新たに開発された戦術誘導弾」や「ロケット弾」の試射を視察し、指揮したことを伝えている。