【ブラジルW杯】史上最多16ゴール目のクローゼ 「ここまできたら1番に」 | 毎日のニュース

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 ドイツのクローゼが金字塔を打ち立てた。W杯史上、単独での最多得点となる16ゴール目を決めた相手は、悲願の開催国優勝を目指していたブラジル。カナリア色で埋め尽くされたスタンドが絶望感に覆われる中、勝利を大きく引き寄せるゴールを喜んだ。

 1-0の前半23分だった。クロースからミュラーーを経由したボールを受けて迷わずシュートを放つ。GKジュリオセザールにはじかれたボールが再び目の前に転がってくると、36歳になった歴戦のベテランは慌てることなくゴールへと流し込んだ。

 もはやドイツの絶対的なエースではない。それでも途中出場だった1次リーグのガーナ戦で貴重な同点ゴールをたたき出すなど勝負強さは健在。チームを鼓舞し続ける貴重な働きに、レーウ監督も「この記録はトーマス(同僚のミュラー)にしか抜けないだろう」と冗談めかして絶賛した。

 出場した4度のW杯では常にチームを準決勝以上へと導いてきた。13日には2002年日韓大会以来、2度目の決勝に臨む。この時は準優勝だった。「ここまできたら1番になりたい」。色気をみせてきたW杯最多得点記録保持者の称号を手にしたストライカーは、本当にほしかった勲章を奪いにいく。(W杯取材班)