米国防総省のウォーレン報道部長は7日記者会見し、シリア化学兵器の全廃計画で、米国の大型船「ケイプ・レイ」による洋上処理が同日始まったと明らかにした。
シリアから輸送船で運び出された化学物質をケイプ・レイに積み替える作業はイタリア南部ジョイアタウロの港で行われ、今月2日に完了。その後、地中海の公海に移動して処理作業に入ったとしている。
ケイプ・レイはシリアの化学物質約1200トンのうち、サリンの原料やマスタードガスなど危険性の高い約560トンを、搭載した移動式設備を使って中和処理する。作業は60日以内に終わる見通し。(共同)