ペルシャ湾の島国バーレーンの外務省は7日、同国を訪問したマリノウスキー米国務次官補(民主主義・人権・労働担当)に国外退去を命じたとする声明を発表した。AP通信が報じた。
バーレーンではイスラム教スンニ派の王家支配に反対する多数派のシーア派住民の抗議活動が長期化。今回、マリノウスキー氏がシーア派系最大野党ウェファク幹部と会談したことが退去命令の原因とみられる。
米国務省のサキ報道官は7日の記者会見で、マリノウスキー氏が「バーレーン国内にとどまっている」とした上で、事実関係の把握に努めていると明らかにした。バーレーン外務省の声明は、マリノウスキー氏が内政干渉したと批判した。
バーレーンは米国の同盟国で、首都マナマには米海軍第5艦隊の司令部が置かれている。(共同)