「大きなところでやる“鬼ごっこ”だと思って見れば、いいんじゃないかな」
ラグビー日本代表が代表史上初の10連勝を決めた6月21日のイタリア戦。元日本代表でイタリアでもプレーしたことのある河合レオ氏は試合前のイベントで、ラグビーになじみのない人にこうアドバイスした。
サッカーに比べると、ラグビーはひと頃ほどの人気はなく、来年のイングランドでのワールドカップ(W杯)の話題もまだ広くは知られていないようだ。なじみのない人たちに関心を持ってもらうには、こうした一言も必要だろう。
しかし、サッカーも同様、人気を呼ぶには日本代表の勝つことが何よりも大切だ。だが、勝つためにはどうしたらいいか。ラグビー日本代表のエディー・ジョーンズ監督は、2019年のラグビーW杯日本大会に向けて東京都内で随時開催されているセミナーで興味深い視点を提示した。
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「日本人選手は潜在能力は高いが、ミスを恐れすぎている。混沌(こんとん)の中でのプレーにはミスはつきもの。相手にボールを取られた後の反応が遅い」。ジョーンズ監督はこう指摘し、練習態度に厳しい注文をつけた。