AP通信によると、イラクの治安当局者は16日、隣国イランの革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官がイラク入りし、イスラム教スンニ派の過激派「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」の撃退に向け、イラク軍やシーア派民兵を支援していることを明らかにした。
一方、ISILが1月から支配する首都バグダッド西方のファルージャ近郊で同日、イラク軍のヘリコプターが撃墜され、乗員2人が死亡した。政府軍は同日、ISILが15日に制圧した北部タルアファルに精鋭部隊と志願兵約500人を空輸し、奪回の準備を進めた。
コッズ部隊司令官のイラク訪問は、米政府に事前に通報された。司令官はイラク軍の防衛体制を視察し、軍高官や民兵と作戦計画の検討を行った。(共同)