昨年12月に死去した南アフリカの故マンデラ元大統領の個人秘書を19年務めた白人女性ゼルダさんが19日発売の回顧録で、マンデラ氏の妻と娘らの間の確執など、一家の内紛の内幕を描いていることが分かった。南アの日曜紙サンデー・タイムズ(電子版)が15日、報じた。
回顧録は、最後の妻グラサさんが一家で「無礼な扱いを受けていた」と指摘。最初の妻の娘マカジウェさんがマンデラ氏の救急搬送時に取り乱したグラサさんを「ミス半狂乱」と呼んだり、昨年12月の葬儀でグラサさんの親族に5席しか与えられなかったりしたことなどを暴露した。
ゼルダさんは「多くの人が反発するのは予想している」と述べる一方、「真実を語った。本に異議を唱えられるような内容は一つもない」と強調した。(共同)