松竹新喜劇 16年ぶり夏の演舞場公演 藤山寛美の孫 東京初お目見え | 毎日のニュース

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 今年創立65周年を迎える「松竹新喜劇」が7月4日から、かつて夏恒例だった新橋演舞場(東京・銀座)公演を16年ぶりに行う。藤山寛美の孫で昨年新喜劇に加入したばかりの藤山扇治郎(27)が、東京初お目見えする舞台。劇団代表の三代目渋谷天外(59)が「おなかの皮がちぎれて帰ることになる」と保証するえりすぐりの演目が並ぶ。

 昭和23年、曾我廼家(そがのや)十吾率いる松竹家庭劇と、二代目渋谷天外の劇団すいと・ほーむが合体して結成された松竹新喜劇。天外亡き後、劇団を継いだ“昭和の喜劇王”藤山寛美は、「リクエスト狂言」などで新喜劇の黄金時代を築いた。

 65周年記念公演の今回は、歌舞伎界から坂東彌十郎(やじゅうろう)(58)、タレントの久本雅美(55)も加わり、昼は「朗らかな嘘(うそ)」「裏町の友情」、夜は「船場の子守唄」「お祭り提灯(ぢょうちん)」を上演。出演者あいさつもそれぞれ加わる。

 新加入の扇治郎は平成5年、6歳で歌舞伎座で初舞台を踏み、伯母の藤山直美(55)とも共演。青年座研究所で演技を学び、昨年11月、大阪松竹座公演で正式加入した。