【ワシントン=加納宏幸】米国務省のハーフ副報道官は13日の記者会見で、ロシアから戦車3両を含む車列が国境を越えてウクライナ東部に侵入した問題をめぐり、過去3日間で3両のT64戦車、数両の自走多連装ロケット砲など軍用車両が越境したと明らかにした。ハーフ氏はロシアによる関与を強調して「受け入れられない」とした上で、「ロシアが緊張緩和を履行していないことはさらなる代償を伴う」と述べた。
ハーフ氏は、戦車などがロシアの倉庫から引き出され、使用法の教育がなされた後に同国からウクライナに入ったことも確認したと説明した。
記者会見後に発表した談話で、ハーフ氏は「ロシアは戦車がウクライナ軍から奪われたものだと主張するだろうが、同軍は(越境)地域に戦車部隊を展開していない。ロシアから来たことは確実だ」と強調した。