梅雨のまっただ中だが、すでに5月末から6月にかけて東京で最高気温が30度以上の真夏日があり、今後暑さ対策が求められる。そこで利用しやすい食材として注目が集まっているのが“栄養満点”のキウイ。暑さで体力が消耗したときや、ミネラルの補給や疲労回復に、ハチミツ漬けや酢漬けで取ることができる。(財川典男)
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「キウイは、ビタミンCと食物繊維が豊富でビタミンE、ミネラル、葉酸など含まれている栄養素の種類も多い。少ないカロリーで豊富な栄養素が取れる栄養密度の高い食品」と医学博士で管理栄養士の本多京子氏は指摘する。キウイ1個に含まれている栄養素は、ビタミンCはミカン2個、食物繊維はバナナ2本、カリウムはモモの1・6倍に相当するそうだ。
◆ハチミツ、リンゴ酢に
本多氏おすすめのレシピは、「皮をむいて薄切りにしたキウイをハチミツやリンゴ酢に漬けるだけ。酢は市販の米酢でもよい。すでに酢が調合済みのフレンチドレッシングを活用してもよい」というシンプルさ。
ハチミツや酢に漬けたキウイ汁を炭酸かミネラルウオーターで割れば夏の暑さで失われる水分とミネラル補給に最適なドリンクができる。氷と果肉を入れれば、「糖とクエン酸が同時に取れ、疲労回復に最適なドリンク」(本多氏)ができあがる。ドレッシング漬けは、柔らかくなった果肉をつぶして汁ごと、蒸した鶏ささみ、カニやエビなどの海産物にかければおいしい一品になる。