【イラク情勢】オバマ大統領、軍事行動を検討「イラクは助けを必要としている」 無人機攻撃も | 毎日のニュース

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 【ワシントン=加納宏幸】オバマ米大統領は12日、イラクで勢力を拡大しているイスラム教スンニ派過激派組織「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」が首都バグダッドに迫っていることを踏まえ、イラクのマリキ政権を支援するため「あらゆる選択肢を排除しない」と述べ、米国による軍事行動の可能性に言及した。イラク側が求めている無人機による空爆も排除しなかった。

 オーストラリアのアボット首相との会談後、ホワイトハウスでの記者会見で語った。

 オバマ氏は「この数日間に起きたことは、イラクが米国や国際社会の助けを必要としていることを示している」と指摘し、「軍事的に短期間かつ即時の実行」が必要な支援策について、取り得る全ての選択肢をホワイトハウスの国家安全保障チームが検討していると明らかにした。

 オバマ、アボット両首脳は会談で、イラクやシリアでのISILの存在が「潜在的な脅威」であることを確認。オバマ氏は記者会見で「テロリストが両国に入り込み、国土に深刻な脅威を与える可能性がある」と語り、「国家安全保障が脅かされた場合、(米国は)軍事行動を取る準備がある」と強調した。