芝コートの今季初戦でナダルは今後に不安を残した。史上初の5連覇に輝いた全仏オープン決勝の激闘から4日。疲労の蓄積に持病の腰痛も再発し、「何もできなかった。悲しい結果だ」と落胆した。
得意とするクレーから球足が速く弾まない芝に移る時期は「いつも困難に直面する」と言う。地元の伏兵ブラウンに緩急自在のショットで振り回されて凡ミスが目立った。「ベストを尽くしたが、まだ練習時間が足りない」と肩を落とした。
2度の優勝経験があるウィンブルドン選手権で昨年は1回戦敗退。「最近は結果が出ていない。同じ失敗をしないように自分を追い込みたい」と奮起を誓った。(共同)