イラク北部、「空爆警戒」で住民の避難続く | 毎日のニュース

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 イスラム過激派「イラク・レバントのイスラム国」主体の武装組織に掌握されたイラク北部ニナワ州の住民は、12日も避難を続けた。過激派の進攻で避難民は一気に急増、住民は「次はマリキ政権が空爆に踏み切るはずだ」と警戒を強める。

 ニナワ州の州都モスルは、7日から戦闘が始まり10日に陥落、11日までに推定50万人以上が周辺に避難した。避難先は隣接するクルド人自治区が多く、自治区の中心都市アルビルに向かう検問所には12日、避難者らによる車の列ができていた。

 モスルから逃げてきたイスマイル・スレイマンさん(54)は「武装勢力は今のところ、住民には危害を加えていないようだ」と安堵(あんど)する一方で、やはり政権側の反撃で被害が広がるのではないかと心配顔だった。(共同)