死亡機長ら書類送検へ 米貨物機事故で千葉県警 | 毎日のニュース

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 成田空港で平成21年3月、貨物機の米フェデックス80便MD11が着陸に失敗し、米国籍の機長=当時(54)=と副操縦士=同(49)=が死亡した事故で、千葉県警は9日、操縦ミスが事故を招いたとして、業務上過失致死の疑いで、死亡した2人を近く書類送検する方針を決めた。捜査関係者への取材で分かった。

 2人は、ケビン・カイル・モスリー機長とアンソニー・ステファン・ピノ副操縦士。

 捜査関係者によると、着陸前後に機首を上げずに操縦桿(かん)を倒していたため、前傾姿勢で接地し機体をバウンドさせた。

 その後も姿勢を立て直して着陸をやり直すなどの危険回避を怠った疑いが持たれている。

 運輸安全委員会もこうした操縦ミスが起きていたとする報告書を昨年4月にまとめている。

 事故は21年3月23日午前に発生。中国・広州発の同機が成田空港に着陸しようとして失敗、滑走路に激突し、炎上した。