【オリンピズム】2020年 成功への道(15)偉大な野球人の登場に期待 | 毎日のニュース

毎日のニュース

今日の出来事をニュース配信中!

 これ以上ない切り札の登場である。2020年東京五輪での野球・ソフトボール競技復帰活動の戦列に、プロ野球ソフトバンクホークスの王貞治球団会長が加わった。

 王会長は5日、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)のリカルド・フラッカリ会長(イタリア)との会談に、森喜朗・東京五輪組織委員会会長、プロ野球の熊崎勝彦コミッショナー、宇津木妙子WBSC理事らとともに出席した。「野球とソフトボールが一体となってオリンピック復帰を目指す、という思いを伝えた」と力を込めて語った。

 野球が2008年北京五輪を最後に除外されたのは、(1)競技人口が北中米と東アジアに偏っている(2)ドーピング対策の遅れ(3)試合時間が長くテレビ放映に向かない-などが挙げられる。

 競技人口は世界各国を合わせても約3500万人。12日(日本時間13日)にワールドカップ(W杯)ブラジル大会が開幕するサッカーの約2億7000万人とは、ひとケタ少なく、大きく水をあけられている。

 WBSCは薬物撲滅の徹底、五輪に限って7イニング制導入などの改革に乗り出した。グローバルなスポーツにしようと、指導者の派遣、道具の援助など国際的な普及に努めているが、一朝一夕にはできない。