【北京=川越一】中国メディアによると、四川省宜賓市で12日に路線バスが爆発し、1人が死亡した事件で、地元公安当局は13日までに、死亡した同省出身の51歳の男による放火が原因と断定した。負傷者は77人に増え、うち9人が危篤状態という。
バスに放火したとされるのは、漢族の余躍海容疑者。乗客は爆発前にガソリンの臭いが車内に漂ったと話していた。
犯行の動機は明らかになっていないが、中国では昨年6月、福建省で当局に不満を持つ男が路線バス内で放火し47人が死亡するなど、社会に対する不満や絶望感から無差別に一般市民を殺傷する事件が発生している。