群馬・朝鮮人追悼碑「守る会」、政府批判一転「不適切な発言あった」 政治色消せるか  | 毎日のニュース

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 群馬県高崎市の県立公園「群馬の森」の朝鮮人追悼碑をめぐり、設置者の「追悼碑を守る会」が集会で日本政府を批判する発言をしていた問題で、同会が碑の設置許可の更新を保留している県に対し、「不適切な発言があった。今後は追悼に徹する」などとする回答書を提出していたことが12日、分かった。同会は更新をしない県を批判していたが、態度を一転させた。

 回答書では、追悼碑の前で行われた追悼集会で一部来賓に不適切な発言があったことを認めた上で、「今後は、追悼碑の前で行う行事は追悼に徹する」とし、設置許可の更新を求めた。提出は9日付。

 同会は、4月に高崎市内で開かれた追悼集会で「(県が)更新を拒否すれば国際問題に発展する」などと対決姿勢を示していた。

 追悼碑は平成16年に「政治的行事および管理を行わない」などの条件付きで県が設置を許可。しかし、同会は24年まで毎年碑の前で集会を開き、政府を非難する発言を繰り返した。県は今年1月、同会に「追悼集会が政治的だったという認識があるか」などの質問状を送ったが、回答がないまま同月31日の設置許可期限を経過していた。

 県都市計画課は「回答書の内容を精査し、方針を判断したい」としている。

 追悼碑をめぐっては、県内の団体が設置許可取り消しを求める請願を県議会に提出したほか、北朝鮮拉致被害者・家族の支援組織「救う会・群馬」も近く同様の請願を提出する方針。