中国の李克強首相は11日、訪問中のケニアの首都ナイロビで東アフリカ各国の首脳と会談した。ロイター通信によると、中国がケニアのナイロビと南東部モンバサを結ぶ約36億ドル(約3670億円)の鉄道建設事業に必要な資金の9割を提供することで合意し、契約書に署名した。
中国企業が事業を受注したが、入札がなかったことにケニア国内から批判も出ている。
約610キロにわたる鉄道事業は今年10月に工事が始まり、2018年の完成を目指す。将来的にはナイロビから、隣国のウガンダやルワンダ、南スーダンに鉄道を延伸する計画で、各国の首脳が署名式に立ち会った。
李首相は5日、エチオピアのアフリカ連合(AU)本部で、アフリカ各国の首都を高速鉄道で結ぶのが夢だと演説していた。