ナダルは錦織が素早く広角に打ち分けるショットに押され、ミスが目立った第1セットでは2度のブレークを許した。第2セットも劣勢が続いたが、錦織が腰の痛みを悪化させた後の第8ゲームからラリーで主導権を握れるようになり、「驚くべき選手。素晴らしいテニスをしていた」とたたえた。
試合後にはベンチで無念そうな表情を浮かべる錦織の肩に手を置き、励ましの声を掛けた。赤土の王者は「今季はこれまでのキャリアで最高のレベルにいるように思う。けがが深刻ではなく、全仏オープンに出られることを祈っている」と話した。(共同)