エジプト検察は10日、警官計40人と市民計15人が死亡した50件以上のテロ事件に関与したとして、北東部シナイ半島を拠点とするイスラム過激派「エルサレムの支援者」のメンバー200人を一斉に訴追した。中東通信が報じた。
エジプトでは昨年からテロが頻発しており、その多くでエルサレムの支援者が犯行声明を出した。同組織のメンバーがこれほど大規模に訴追されたのは初めて。検察は、イスラム原理主義組織ハマスと共謀していたと指摘、200人のうち98人は逃走中としている。
エルサレムの支援者は、国際テロ組織アルカーイダとの連携が指摘され、米国務省は4月、外国テロ組織に指定。エジプト暫定政権はクーデターで追放したモルシー前大統領の出身母体、イスラム組織「ムスリム同胞団」と同一視している。(共同)