谺雄二氏が死去 ハンセン病原告団協議会長 | 毎日のニュース

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 ハンセン病違憲国賠訴訟全国原告団協議会会長として、元患者の権利保護を訴えた谺雄二(こだま・ゆうじ)氏が11日午前3時54分、肺がんのため群馬県草津町草津647、国立療養所栗生楽泉園で死去した。82歳。東京都出身。

 ハンセン病を発病し、7歳だった1939年に全生病院(現・国立療養所多磨全生園、東京都東村山市)へ入所。51年から栗生楽泉園に移った。

 熊本と鹿児島の療養所入所者に続き、国の隔離政策を違憲として、99年に東京地裁へ提訴。各地の原告団で結成した全国協議会の会長を務めた。隔離を違憲とし、国に賠償を命じた2001年の熊本地裁判決の確定を受けて和解に応じた後は、元患者の差別や偏見をなくし、権利を守るハンセン病問題基本法の制定に力を入れた。長年求めてきた栗生楽泉園の懲罰施設「重監房」復元にも尽力した。