常勤副会長に初の関電出身者 電事連 | 毎日のニュース

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 大手電力10社でつくる電気事業連合会(会長=八木誠・関西電力社長)は、常勤の副会長を初めて関西電力から迎える方針を固めた。常勤者の最高ポストで、これまでは東京電力の「指定席」だったが、福島第1原子力発電所の事故で東電に余裕がなくなったため。6月中旬の総合政策委員会(各社の社長会)で正式に決める。

 新副会長は、関電の広江譲副社長(61)。6月下旬の関電の定時株主総会で同社取締役を退任し、即日電事連の副会長に就任する。原発事故時を含め、電事連の現場トップである事務局長を4年間経験した。

 電事連の副会長3人のうち2人は非常勤で、各社の社長が持ち回りで担当。常勤の1人は、政府や経済産業省とのパイプを持つ東電出身者が歴代担当し、電事連会長を補佐してきた。

 現在の常勤副会長の木村滋氏(66)は東電元副社長。6月で就任4年と交代のタイミングを迎えるが、経営再建中の東電は後任を派遣せず、関電が引き受けることにした。

 ひろえ・ゆずる大阪大経卒。昭和50年関西電力。取締役、常務を経て平成25年6月から副社長。京都府出身。