「国の借金」1024兆円 過去最大 1人当たり806万円 昨年度末 | 毎日のニュース

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 財務省は9日、国債と借入金、政府短期証券を合計した国(政府)の借金が平成25年度末時点で1024兆9568億円になったと発表した。24年度末から33兆3557億円増え、過去最大を更新した。税収不足を補うために大量の新規国債の発行を続けた影響で、借金が膨らんだ。

 4月1日時点の日本の総人口1億2714万人(総務省推計)を基に単純計算すると、国民1人当たり約806万円の借金を抱えていることになる。

 借金の内訳は、国債が32兆2895億円増の853兆7636億円と過去最大となった。金融機関などからの借入金は6454億円増の55兆5047億円。為替介入や一時的な資金不足の穴埋めのために発行する政府短期証券は4208億円増の115兆6884億円だった。いずれも増加し、借金依存の体質は改善していない。

 国の借金は25年6月末に初めて1千兆円を突破した。

 財務省は26年度末に国の借金が1143兆円に達する可能性があるとの見通しを公表している。

国の借金 国債に、金融機関などからの借入金と政府短期証券を加えた国の債務総額。財政状況を示す主要な指標で、国際通貨基金(IMF)の基準に従って集計し、財務省が3カ月ごとに公表している。