「宝塚100年の絆を感じさせる、温かく楽しい舞台にしたい」。今年100周年を迎えた宝塚歌劇の歴史を彩った、歴代元トップスターが競演する「セレブレーション100!宝塚~この愛よ永遠に~」が18日の東京・青山劇場を皮切りに、全国で上演される。宝塚OGも1世紀の歴史を祝う夢の舞台。歌唱力で定評のある元雪組トップスター、杜(もり)けあきも出演する。(飯塚友子)
100周年記念の宝塚OGの舞台は、3年前からスタート。その総仕上げとなる今舞台は、元トップスターが結集し、1部でそれぞれ宝塚時代の代表作の名場面を披露。2部では期間ごとに「ベルサイユのばら」「エリザベート」「風と共に去りぬ」をテーマに、各作品の名曲で構成する。今年、「宝塚歌劇の殿堂」入りを果たした三木章雄が構成・演出、吉田優子が音楽監督と、宝塚のスタッフが舞台を支える。
杜は仙台出身で、東北初のトップスターとして活躍。1部では代表作「華麗なるギャツビー」から主題歌「朝日の昇る前に」を歌う。同作は紫綬褒章を受章したばかりの演出家、小池修一郎(59)が平成3年に手がけた出世作だ。
「3分間に、ギャツビーの人生が凝縮された名曲。退団後の人生経験も反映されればいいですね」