南シナ海で中国とベトナムの艦船がにらみ合いを続けていることについて、米上院のメネンデス外交委員長(民主党)ら超党派の議員6人が9日、中国を非難する声明を発表、領有権問題は外交でしか解決できないことを中国の最高指導部に理解させるよう、オバマ政権に求めた。
声明は中国とベトナムの艦船衝突に至った南シナ海情勢に深い懸念を表し、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺での示威行動と併せて「地域の安全保障に対する中国の姿勢に深刻な疑念が生じている」と指摘。「力による一方的な現状変更」は受け入れられないと強調した。
メネンデス氏らは東シナ海上空への中国の防空識別圏設定を非難する決議案も4月に提出している。(共同)