「われわれはひるまない」副大統領強調、ボストン爆弾テロ1年追悼式典 | 毎日のニュース

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 【ニューヨーク=黒沢潤】米ボストン爆弾テロ発生から1年目の15日、犠牲者を悼む式典がボストン市内で開かれた。

 事件発生の午後2時49分、市内に教会の鐘の音が鳴り響く中、テロの標的となったマラソンのゴール付近に集まった人々は犠牲者3人に黙祷(もくとう)をささげた。

 爆弾で自身の足を失ったパトリック・ダウネスさんは、「(亡くなった3人が)われわれ地元コミュニティーの心の中に生き続けるということを3人に示そう」と呼び掛けた。

 バイデン米副大統領も演説で、「われわれは屈しないし、恐怖にひるむこともない。だからこそわれわれはこの街と国家を誇りに思うし、米国市民であることを誇りに思う」と強調した。

 オバマ大統領もこの日、声明を発表し、「(多くの負傷者が)立ち上がり、歩き、踊り、そして再び走っている。彼らが新たな1歩を踏み出すたびに、われわれはこの街の不屈の闘志に心を動かされるのだ」と述べた。

 テロ事件では、ジョハル・ツァルナエフ被告と、兄のタメルラン・ツァルナエフ容疑者(テロ後、警察との銃撃戦の末に死亡)が爆弾を設置。少なくとも260人が重軽傷を負った。

 ジョハル被告は、米軍によるイラク戦争とアフガニスタン戦争への反感が犯行の動機になったと供述。司法当局は今年初め、ジョハル被告に死刑を求刑する方針を明らかにしている。