昨年1年間に岩手、宮城、福島の3県で遺体として見つかり、東日本大震災との関連により自殺したとされる人は前年より13人増の37人だったことが13日、警察庁の統計(確定値)で分かった。内訳は岩手4人(前年比4人減)、宮城10人(7人増)、福島23人(10人増)。福島は震災以降、毎年増加しており、内閣府の担当者は「原発事故の影響で避難先での生活が長引いているのが影響しているのでは」と話した。
福島は震災前の居住地から別の場所に避難していた人が多く、16人(5人増)いた。岩手は4人(1人増)、宮城は3年間で1人もいない。
自殺者の原因・動機(複数回答)は健康問題が22人と最多。次いで経済・生活問題9人、勤務問題、家庭問題が各5人だった。年代別では50代が12人(7人増)、80歳以上が7人(4人増)、40代が6人(3人増)だった。60代は前年に続き減少した。福島から避難していた京都府で自殺した50代の女性もいた。