消息を絶ったマレーシア航空機をめぐり、日本が捜索支援のため航空自衛隊の輸送機を派遣するのに先立ち、自衛官ら8人で構成する調査チームが12日、クアラルンプール国際空港に到着。現地の状況を聞き取り支援内容を検討する。捜索は5日目に入った。捜索にはマレーシアやベトナム、中国、米国など9カ国が参加。日本のほか台湾、ニュージーランドも加わる。
捜索地域は通信が途絶えた南シナ海以外にマラッカ海峡やスマトラ島北部沖などに拡大。マレーシア軍のレーダー記録解析で、不明機がクアラルンプール方面にUターンしようとした形跡が見つかったためだ。
11日付ブリタ・ハリアン紙は、マレーシア空軍参謀長の話として不明機は北西部ペナン沖のマラッカ海峡で8日午前2時40分(日本時間同3時40分)に姿を消したのを軍レーダーが記録したと伝えた。事実とすれば、同機は南シナ海上空で管制との連絡が途絶えた午前1時半ごろから西に向け1時間以上も飛行していたことになり、捜索の大幅見直しを迫られる。(共同)