■子供の卒業に関する意識調査
子供の卒業に際し、親が感謝を伝えたい人の3位は子供の祖父母(自分の親)-。玩具メーカーのバンダイ(東京都台東区)が行ったアンケートで、このような結果が出た。同社は「核家族化が進んでも子供の成長を支えるうえでの祖父母の存在が大きく、3世代のつながりを感じさせる結果」としている。
調査は1月中旬、「卒業に関する意識調査」として、3月に卒業を迎える幼稚園・保育所の年長園児、小学6年生、中学3年生の子供を持つ親840人にインターネットで実施した。
それによると、「卒業に際して『ありがとう』の感謝を伝えたい人」を聞いたところ、「ここまで無事に成長してくれてありがとう」(年長園児の母)、「勉強も部活も頑張った」(中学3年男子の父)などの理由で、「子供」(34%)が最も多かった。「毎日の様子をしっかり見て伝えてくれた」(年長園児の母)などから、「保育園・幼稚園・学校の先生」(24・6%)が続いた。3位は「子供にとっての祖母・父母」(16・9%)で、4位の「夫・妻」(16・7%)を上回った。
祖父母を挙げた理由は、「学費を援助してくれた」(中学3年男子の母)、「いつも自分のことを気にしてくれた」(同女子の母)、「送迎を手伝ってくれた」(年長園児の母)など。同社広報担当者は「祖父母の子育て支援としては学習面での経済的サポート、保育所や塾の送り迎えを担う日常生活のサポート、子育て相談に乗るなどの精神的サポートの3種があった。核家族化の中でも共働きの増加などで、子育てにおける祖父母の存在が大きくなり、3世代のつながりが復活しているのでは」と分析している。
卒業予定の子供が「感謝の気持ちを伝えたい人」は、(1)「親」(73・9%)(2)「先生」(13・8%)(3)「友達」(5・7%)(4)「祖父母」(2・4%)-の順。祖父母に感謝を伝えたい理由は「いつも遊んでくれる」(年長園児)、「応援してくれた」(小学6年男児)などだった。