中国のニュースサイト「財新ネット」は雲南省昆明市で1日に起きたウイグル族によるとみられる無差別殺傷事件で、公安当局が犯行グループ8人のテロ計画を察知し、3人を事件発生直前の2月末に拘束していたと伝えた。残りの5人は逃走の末に事件を起こしたといい「未然に防げた」と当局の失態を非難する声が出ている。
雲南省の秦光栄共産党委員会書記が全国人民代表大会ので説明したという。
報道によると、8人は海外で“聖戦”への参加を試みたが出国できず、雲南省の紅河ハニ族イ族自治州個旧市と昆明駅で手製の爆発物を使った攻撃を計画したが失敗。3人が2月27日に当局に拘束されたという。
残る5人はバスで逃走、1日に観光客ら約170人を殺傷する事件を起こし、直後に4人が射殺、1人が拘束された。公安当局は3日に「犯行グループの3人を拘束した」と発表し事件解決を宣言。だが拘束時期は明確にしていなかった。(共同)
ウイグル族=テロリスト?「偏見助長」する中国政府に西側メディアの不信感