【東日本大震災3年】「鎮魂の日」3月11日に生まれて… たくましく育つ小さな“太陽”  | 毎日のニュース

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 東日本大震災が起きた平成23年3月11日。その日に小さな生を受けた子供たちが3歳の誕生日を迎えた。民間団体の調査によると、その数は被災3県で104人ともされる。無邪気な元気盛りは、太陽のように被災地を照らす。「生まれてきてくれてありがとう」。誰もがそう思っている。

岩手・宮古市の下沢さくらちゃん

 「足入れて。ここだよ」。春に向けて雪解けし始めていた3月上旬。買い物に出かける前に玄関にしゃがみ、1歳下の妹の靴を履かせようと、頬を赤らめていた。もうすぐ3歳になるのを前に、めっきりお姉さんらしくなってきた。

 岩手県宮古市の下沢さくらちゃん。東日本大震災が起こる27分前、海岸から約400メートル離れた市内の産科医院で生まれた。母親の悦子さん(35)が分娩(ぶんべん)室に入ってから8時間の難産だった。