インタファクス通信によると、ウクライナ東部ハリコフ州の前知事で、ヤヌコビッチ前政権時代の与党、地域党の有力者ミハイロ・ドプキン氏が10日、首都キエフで検察当局に拘束された。ウクライナの領土一体性を侵害した疑いが持たれている。ロシア系住民が多いハリコフ州のロシア編入を主張した可能性がある。
ドプキン氏は2月24日、5月に行われる大統領選への立候補を表明。その後「大統領選の準備のため」として、知事を辞職した。
首都キエフに次ぐ第2の都市ハリコフを含むウクライナ東部や南部では2月下旬以降、親ロシアを表明するデモが行われ、親ウクライナ派と衝突、不安定な状況が続いている。ハリコフではデモ隊が州政府庁舎を一時占領し、庁舎にロシア国旗を揚げたほか「ハリコフはウクライナではない」といった横断幕を掲げるなどしている。(共同)