【東日本大震災3年】「鎮魂の日」平成23年3月11日生まれ 被災3県で104人 | 毎日のニュース

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 東日本大震災が発生した平成23年3月11日に岩手、宮城、福島の被災3県で生まれた子供は何人いたのだろうか。

 北海道内の赤ちゃんに「生まれてくれてありがとう」の思いを込めて椅子を贈る「君の椅子」プロジェクトに、自治体として参加している北海道剣淵町、愛別町、東川町が、被災3県の各自治体に問い合わせたところ、岩手22人、宮城45人、福島37人の計104人の赤ちゃんが生まれていたと回答があったという。

 同プロジェクトの代表で元北海道副知事の磯田憲一旭川大客員教授(69)らは、この日に生まれた赤ちゃんへ名前や誕生日を刻んだ「希望の『君の椅子』」を渡しており、これまでに所在が判明した子供計100人に渡された。

 磯田氏は「23年3月11日という多くの人が亡くなった鎮魂の日に生まれたことで、お母さんの中には『これまで一度もおめでとうと言われなかった。(椅子をもらったときに)初めておめでとうと言われた』と話していた人もいた」と打ち明ける。

 だが、「3歳を迎える今は、周りの人々も『生まれてくれてありがとう』と思っているはず。その一助になれたならうれしい」と話している。