元左翼ゲリラ候補優勢か エルサルバドル大統領選 当選なら対米関係悪化 | 毎日のニュース

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 中米エルサルバドルで9日、フネス大統領の任期満了に伴う大統領選の決選投票が行われ、開票が始まった。左派の与党ファラブンド・マルティ民族解放戦線(FMLN)の候補で元ゲリラのサルバドル・サンチェスセレン副大統領(69)が優勢とみられる。

 対抗馬は右派、民族主義共和同盟(ARENA)の候補で首都サンサルバドル市のノルマン・キハノ市長(67)。同日夜(日本時間10日午後)にも大勢が判明する見通し。

 FMLNは1992年の内戦終結後、ゲリラ組織から政党になり、2009年の大統領選でフネス氏を擁立して初めて政権を握ったが、フネス氏自身はゲリラ出身ではない。サンチェスセレン氏は1980年代、米国を後ろ盾にした右派政権に対するゲリラ戦を率いた人物で、同氏が勝利した場合、最大の貿易相手国である米国との関係悪化を懸念する声もある。

 新大統領は6月1日に就任、任期は5年。(共同)