緊急着陸の日航B787 バッテリー出火と同機体 | 毎日のニュース

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 今回トラブルがあったB787型機は、昨年1月に米東部のボストン空港でバッテリーから出火したのと同じ機体だった。日航広報部は「今回はバッテリーと無関係で、飛行の安全性に問題なかった」としているが、B787は「次世代機」として導入されてから約2年4カ月の間に、バッテリー出火や燃料漏れなどのトラブルが相次いでいる。

 B787が定期便として初就航したのは平成23年11月の全日空国内線。日航も翌24年4月、国際線に導入した。ところが9月5日、岡山空港を離陸するため滑走路に向かっていた羽田行き全日空機の左エンジンから白煙が上がり欠航した。

 ボストン空港では昨年1月7日(現地時間)、183人の乗った成田発の日航機が着陸後、機体後方のバッテリーから出火し、消防隊が消し止めた。同16日には、山口宇部発羽田行き全日空機が飛行中にバッテリーから発煙し、高松空港に緊急着陸した。

 これを受け、B787は全世界で運航停止となった。ボーイング社はバッテリーシステムを改修し、米連邦航空局(FAA)や日本の国土交通省が4月に運航再開を承認。6月に日航と全日空の定期便で復活した。