6月にブラジルで開かれるサッカーワールドカップ(W杯)を前に、ジュニアサッカー情報誌などを発行する出版社、カンゼンが「サッカー本大賞」を創設。第1回大賞に近藤篤さんの『ボールピープル』(文芸春秋)が選ばれた。
同賞は昨年1年間に刊行されたサッカーに関する書籍(実用系除く)を対象に選考。「ファン以外の人にもサッカーに親しんでもらうとともに、関連書籍を選ぶ際の手がかりにしてもらえれば」(カンゼン営業企画部)という。
大賞の『ボールピープル』は、写真家である近藤さんがアフリカの砂浜から東日本大震災後の三陸地方まで、世界各地で撮影したサッカーを愛する人々の写真を連ねたフォトエッセー。同作は、ウェブサイト「フットボールチャンネル」上での投票による読者賞も受賞した。
また、海外作品を対象とした翻訳サッカー本大賞は、『理想のために戦うイングランド、現実のために戦うイタリア、そしてイタリア人と共に戦う日本人』(ジャンルカ・ヴィアリ、ガブリエル・マルコッティ著、田邊雅之監修、学研教育出版)に決まった。