米、地域安定のため自制要求へ 中国の領有権主張に | 毎日のニュース

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 ケリー米国務長官は14日、北京を訪問、中国の王毅外相と会談する。沖縄県・尖閣諸島を含む東シナ海上空への防空識別圏設定や南シナ海での領有権主張が近隣国との緊張を高めているとして、地域安定に向けて一方的行動を自制するよう中国に求める。

 米側は今回特に北朝鮮核問題を集中的に取り上げたいとしている。東・南シナ海の緊張をめぐっては、オバマ米政権は「国際法上の根拠に欠ける中国独自の領有権主張や一方的行動が原因」(米政府高官)だとの立場を鮮明にしている。

 会談では、尖閣諸島を含めて現状変更は許さないとの立場を重ねて伝達。防空識別圏を南シナ海に拡大しないようくぎを刺し、日本など近隣諸国との偶発的衝突を避けるため対話を通じた問題解決を促す。ケリー氏の訪中は昨年4月以来。(共同)