【スノーボード】ハーフパイプ女子 岡田持ち味「雪辱」で5位 | 毎日のニュース

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 ■高く手堅く

 予選落ちした前回バンクーバー五輪の借りを返した。スノーボード・ハーフパイプ(HP)女子の岡田は決勝で85点を超える好スコア。5位入賞を果たし「めっちゃうれしい。リベンジになった」と笑みをこぼした。

 予選から徐々に調子を上げ、準決勝を6位で通過した。12人が進んだ決勝では1番出走。2回目に2回転半を派手に決め、最後に2回転の連続技を成功させると両手を突き上げて喜びを爆発させた。この時点で3位。その後の選手に失敗が続き、10人目が終えてもメダル圏内にいた。そこから順位を2つ下げたものの、2つのメダルを獲得した男子に続き、持ち味の高さで存在感を示した。

 バンクーバー五輪は予選の2回とも転倒し、ゴールまで滑りきれなかった。「行ったのに何もできないのが悔しくて」とソチでの雪辱を誓い、練習では常に“完走”にこだわるようになった。

 空中技は1つずつ個別に強化するのではなく、必ず全体を通す練習を繰り返した。その姿勢がこの日、バランスを崩しかけた場面でも最後まで粘れた理由だ。「メダルは欲しかったけど、練習してきたことを出せて満足」とうなずいた。

 2011年夏に右膝の靱帯(じんたい)を断裂する大けがを負い、2年近く実戦から遠ざかった。そこからはい上がり、集大成の五輪で好結果を残した。今後は強化指定選手から外れてプロ大会を主戦場とするつもりでいる。23歳は「これからは伸び伸びと楽しく滑っていけたら」と晴れやかな表情だった。(共同)