羽生のSP首位は、史上初の100点突破も驚異的だが、冬季五輪では男女を通じて初の快挙だ。2006年トリノ五輪でアジアの選手として初の金メダルに輝いた女子の荒川静香は、SP3位からの逆転だった。
1992年アルベールビル五輪で日本選手初のメダリストとなった女子の伊藤みどりは、当時のオリジナルプログラム(OP)4位から後半の自由で2位に上げている。
10年バンクーバー五輪で銀メダルの女子の浅田真央(中京大)はSP、フリーともに2位。同じ五輪で銅メダルを獲得し、日本男子で初めて表彰台に立った高橋はSPで3位だった。02年ソルトレークシティー五輪のSPで2位につけた本田武史はフリーで順位を落として4位に終わった。
このままフリーで表彰台の真ん中に立つことになると、これはもう壮挙というほかない。(共同)