【聴きたい!】ポピュラー新盤 ニーナ・パーション「アニマル・ハート」 | 毎日のニュース

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肩の力が抜けた自然な作品

 

 1990年代にブームを巻き起こしたスウェーデンのバンド、カーディガンズの歌姫の初のソロアルバム。ハスキーで力強さがある唯一無二の歌声は健在だ。カーディガンズはとてもユニークな音づくりをするバンドで、時代を代表する優れた作品を多数残しているが、それとは違って肩の力が抜けた自然な作品集に仕上がっている。

 1曲目のタイトル曲はしっかりしたメロディー、シンプルなリズムが70年代のロックのよう。シンセサイザーの使い方が非常にかっこいい。けだるい感じの中に都会的な知的を感じさせる。それでいて女性的な魅力も失っていない。

 3曲目の「Dreaming of Houses」ではパンチの効いたボーカルが楽しめる。華のあるメロディーで、曲に身を委ねていると心地よくなれる。最近はこういうサウンドが少ないだけに、貴重な存在だ。(櫛)