JR北海道のレール検査数値改竄(かいざん)事件で、改竄はパソコン上で行われていたことから北海道警はデータを押収し、電子記録の解析技術に詳しい情報通信部の捜査員を投入して改竄の全容解明を進める方針だ。道警は前日に続き、13日も鉄道事業法違反などの容疑で本社など5カ所を家宅捜索した。
道警は家宅捜索で鉄道運行や保線業務に支障が出ないよう配慮しており、12日の捜索では、文書類を押収したが、コンピューターはシステムの確認にとどまった。
JR北海道によると、函館保線管理室(函館市)では、国土交通省の特別保安監査の直前、複数の担当者が本社に報告済みで職場にも保存されていたデータを改竄。その後、同社が本社のデータと照合したところ改竄が発覚した。
道警はこうした経緯を踏まえ、本社のコンピューターサーバーなどにあるデータを解析し、メールのやりとりなどを調べる。