事故想定し訓練 「緊張感ある体験」 | 毎日のニュース

毎日のニュース

今日の出来事をニュース配信中!

 南海トラフの巨大地震による中部電力浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)の事故を想定し、原発から30キロ圏内の11市町と県が主催する県原子力防災訓練が13日、64の関係機関と620人が参加して行われた。

 訓練では、マグニチュード9以上の巨大地震で発生した大津波が運転停止中の浜岡原発を襲い、全交流電源が喪失した-と想定。交流電源喪失が30分継続した時点で避難指示が出される5キロ圏内の住民らは、原発から約45キロ離れた草薙総合運動場(静岡市駿河区)に避難。御前崎市、牧之原市の住民173人を乗せたバスが次々と到着し、体育館内で放射性物質の測定器によって検査を受けた。

 御前崎市から参加したパートの佐々木敬志さん(66)は「知識だけあっても行動できないと意味がない。緊張感のある体験ができた」と話していた。