東京都八王子市の民家で１２日夜、女性が胸を刺されて殺害されているのが見つかった事件で、民家に住む男（３５）が１３日午前３時１５分ごろ、神奈川県平塚市の県警平塚署に「女性を刺して殺してしまった」と出頭した。警視庁南大沢署は男の身柄を同署に移し、容疑が固まり次第、男を殺人容疑で逮捕する方針。
同署によると、殺害されたのは相模原市緑区、県立高校２年、桜井晴香さん（１７）で、男と交際していた。男の知人が１２日午後８時半ごろに民家を訪れたところ、玄関から血が流れ出ていたため、近くの交番に相談。同署員らが室内に入り、桜井さんが殺害されているのを見つけた。
桜井さんは私服姿で、胸や背中に複数の刺し傷があった。死因は失血死とみられる。民家の台所で凶器とみられる刃体が曲がった包丁が見つかり、男と連絡が取れないことから、同署が行方を捜していた。
１３日午前０時ごろには、桜井さんの父親が県警相模原北署に「娘と連絡がとれない。男のところに行ったのではないか」と相談していた。男と桜井さんの間でストーカーの相談などは確認されておらず、警視庁南大沢署は詳しい経緯を調べている。