“中国離れ”進む日本の若者 中国への留学生数が急減  | 毎日のニュース

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 日中関係が極度に悪化する中で、日本の若者たちの中国離れも急速に進んでいる。中国への短期、長期の留学や、日本で中国語を学ぼうとする若者たちの数がここにきて大幅に減ってきているのだ。過去にも政治的な関係が留学生数などに影響を与える状況は多少みられたが、今回はかつてない深刻な事態といえよう。(フジサンケイビジネスアイ)

 北京のある大学は昨年、世界百二十数カ国・地域から3100人を上回る留学生を受け入れたが、日本からの留学生はたったの60人だったという。トップは韓国が断トツで730人余り。続いてインドネシア、タイ、ベトナムとなっており、日本は5位に甘んじている。

 中国当局の統計によると、中国は2012年に世界の200カ国・地域から合計32万8330人の留学生を受け入れている。ベスト5は、韓国、米国、日本、タイ、ロシアである。日本は3位で、この年は前年の1万7961人から2万1126人へと数を増やしていた。13年の数字は未発表だが、日中関係の悪化に伴って、かなりの減少となっているのは間違いない。

 日本のある大学では、毎年春に中国の上海や天津に約3週間の短期研修を実施している。午前中は中国語を学び、午後は工場見学や中国の学生たちとの交流といったプログラムで、毎年20人から30人の学生が参加してきた。ところがこの春は希望者がわずか4人しかおらず、研修団を結成できなかった。